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塗料による樹脂の衝撃特性への影響(スポイラーの耐衝撃特性)

自動車スポイラーの割れが多発し,要因と考えられる塗料による樹脂材料の脆化を評価しました。塗膜の厚みと異なる粘弾性特性の塗料を組み合わせた多数の試験片を作成し、パンクチャー衝撃試験により適正な衝撃特性が得られる組み合わせを探します。

試験方法・規格

ISO6603, JIS K7211に準拠したパンクチャー試験

対応機種

IM1PIM10-RIM10-T

試験結果

グラフの縦軸は荷重で横軸は変位です。未塗装の樹脂が最も耐衝撃性が高く、下塗り後のサンプル(青色)はより短い変形で破断します。塗装が完成したサンプル(赤色)はより小さな変位で破断し、最大荷重も未塗装に比べ低下しています。
塗膜の厚みを調整し、異なる粘弾性特性の塗料と組み合わせた多数のサンプルを試験し、最適な衝撃特性が得られる組み合わせを見つけております。

未塗装から塗装完成まで異なる3工程の試験データ

赤色

未塗装の樹脂サンプル

青色

下塗り後

緑色

塗装完成品